社会福祉法人 射水万葉会

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『理事長の言葉』

新年度のご挨拶

庭の真ん中で時々雪をかぶりながら静かに立っていた「裸」の白梅。少し武骨な細枝の上に、まばらに白い粒が見え始めるや、次第にその粒が膨らんで連なり、白い花々の独奏が冬の終わりを知らせてくれました。
 しばらくすると、今度は紅の椿が協奏をはじめ、いよいよ桜の木々の大アンサンブルへ。春の到来は、課せられた難題に自分なりに取り組もうと歩む日々の中で、しばしの安らぎを与えてくれました。
 ずっと穏やかな日々が続くだけでは、この感じには至らないのかもしれません。山あり谷ありの道中で、一息つく時にこそ味わえるものなのでしょう。白梅の蕾を見つけるもう少し前、事前の予想に反し大雪が続かずほっとしていましたが、かえってマイナスの空気が厳しく感じました。そんな中、幾度かの真冬の晴天の日に、立山連峰の雪化粧と富山湾の凪の絶景を同時に目にした時も、本当に心が和みました。
 大自然は厳しくも、やさしく、また愛情深いのですね。そして、私が時に、安らぎを感じるのは、「人の真心」に触れた時です。真心に支えられていることに気付くと、また同じように真心で人を支えたい。そう願うのが人間の本質ではないかと思います。真心の交換は幸せの元、意欲の元にもなります。
 「底なしの親切」と「よろこび」。この理念に基き、それぞれの事業に於きまして多くの真心の交換が実現しますように。新しい年度を迎えるこの季節に、さらなるご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

社会福祉法人 射水万葉会 
理事長 矢野 善治